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白内障点眼薬の違い(カリーユニ、カタリンK、タチオン)

処方せんに ピレノキシン45ml と記載があった場合いったい何をどれだけ調剤しますか?

ここでは、現在使われている老人性白内障に適応のある点眼薬3種(カリーユニ、カタリンK、タチオン)の違いを解説しています。

白内障とは

白内障とは簡単にいえば、目の中の水晶体が濁った状態のことをいいます。

水晶体とはカメラのレンズに相当する部分のことで、正常な水晶体は透明で外から目の中に入ってきた光を屈折し、網膜にピントを合わせる役割をもっています。

水晶体が濁ってしまうのは、年齢(加齢)が原因であることがほとんどですが、他にステロイド薬など薬によるものや、アトピー性皮膚炎に伴うもの、目の病気に併発するものなどもあります。



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白内障点眼薬3種類

カリーユニ点眼液0.005%

  • 主成分:ピレノキシン
  • 効能効果:初期老人性白内障
  • 防腐剤:ベンザルコニウム塩化物
  • ポイント:黄色い粉が沈殿してくるので使う前によく振りまぜる。1本5ml。カタリンKのジェネリックだが、冷所保存や用時溶解が不要の為、カリーユニの方が使いやすい。

カタリンK点眼用0.005%

  • 主成分:ピレノキシン
  • 効能効果:初期老人性白内障
  • 防腐剤:入っていない
  • ポイント:顆粒を溶解液に溶かして使う。1本15ml。溶解後はできるだけ冷所保存で3週間以内に使用。
  • Kは顆粒を意味している。カタリン点眼もあるがこちらは錠剤を溶かすタイプとなっている。顆粒の方が汎用されており錠剤タイプのカタリンは市販では見たことがない。

タチオン点眼用2%

  • 主成分:グルタチオン
  • 効能効果:初期老人性白内障・角膜潰瘍・角膜上皮剥離・角膜炎
  • 防腐剤:ベンザルコニウム塩化物
  • ポイント:錠剤を溶解液に溶かして使う。1本5ml。溶解後はできるだけ冷所保存で4週間以内に使用。白内障の進行抑制以外に、角膜の上皮再生の促進や角膜を保護する働きもある。

まとめ

・カリーユニはカタリンKのジェネリック医薬品であり同一成分

・タチオンは主成分が上記とは異なり適応も白内障に限らない

・カタリンKとタチオンは溶解し冷所保存という手間がかかる

・治療薬ではなく、あくまで白内障の進行を抑制するための薬

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結論

ここで冒頭の問題の答えです。

ピレノキシン点眼  45ml

1日4回 両目

これは2つの可能性があります。

カリーユニ点眼 5ml×9本  または  カタリンK点眼 15ml×3本

ただし、処方せん記載の基本ルールとして、薬価単位で記載するのが通常です

カリーユニ点眼の薬価は63.7/

これに対しカタリンK点眼の薬価は12.8/ml

つまりmlで記載されているものはカタリンK点眼ということになります。

ちなみにカリーユニ点眼の場合は ピレノキシン点眼 9本 という記載になります。

  • B!